内容:静物『山歩きの道具を描く』-1
- モチーフ各自持参して下さい(靴・リュック・杖・帽子・等)。
- 山歩きでも登山でもジョギングでもOKです。
- 自分で描くかわからない物でも、持ってきて頂けると他の人が助かります(特に小物)。
メモ:曇りです。昨日までの強い雨が止みました。自動車に乗ると冷房を入れたくなります(°▽°)。
今回のモチーフは、簡単に分類すると『道具』です。ピカピカのものを描くと新品のお店の商品になってしまいます。ですので、くたびれていたり、汚れていたりした方が持ち主『個人の』感じが出てきて面白くなります。靴紐やリュックのベルトを使って、画面内で流れや遊びの部分を作れると尚良いと思います٩( ‘ω’ )و。
それからここ何回かポイントとしてあげていますが、『塗る』よりも『色を置く』ようにするとより絵画としての雰囲気が出てきます。『塗る』という概念だと、同色の同一面を綺麗に平らに着色しがちです。『色を置く』だとその場その場の色を筆のサイズで着色する感覚になりますので、微妙な濃淡が出てやすくなります。感覚的なことですが、ちょっと挑戦して欲しいところです(^。^)。
また、それは室内のぼんやりとした灯りの中で、光の方向を意識することにもつながります。一筆ごとに濃淡を考えると、薄い方が光源の方を向いている様に感じ取れてきます。水彩は、既に着色された部分に後から白い部分を描き起こすのが難しい道具です。『白色』をべったり混ぜれば一応は描けますが、柔らかい感じがなくなってしまします。ですので、意識的に光源方向の色は薄く着色して進めて行くと、ぼんやりとした室内照明でも雰囲気作りができると思います( ^∀^)。
本日、最初に簡単にですが『描き出しのポイント』を話しました。具体的には、全体の構図のバランスを最初に考えるということです。柔らかい線で画面の中の物の、ボリュームと配置のバランスを描いてから始めると、後々広大な余白の扱いに困ることが減るという話です。この設計図を最初に考えるくせがつくと、最初の描き出しで悩むことが激減しますのでオススメなのです♪( ´▽`)。